戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ

以前から読みたくて、文庫版の発売を機に買いました。ストーリー仕立てのビジネス書籍で、海外医療機器製造メーカーの国内代理店の取締役となった主人公が市場を開拓していく話です。

実話に基づいているらしく、話の端々に非常にリアリティを感じることができますし、「ビジネス戦略を実際の現場でどう活かしていくべきか?」という永遠の課題にも真っ向から答えている感があります。話自体もよく練られていて面白のですが、ストーリーの間にコラム的に出てくるビジネス戦略の考え方についても非常に勉強になります。2回ほど読み直しましたが読む度に新たな発見があり、内容に深みを感じることができます。


主張自体に『キャズム』のような目新しさはないものの、ビジネス戦略のイロハがしっかりと書かれているので、営業部長さんや営業戦略を考えるポジションにある方はきっと為になると思います。値段も648円と安いのでオススメの1冊です。


私は『デッドライン』のようなフィクション系のビジネス本については、芝居がかった感があまり好きではなく、HowTo系や方法論系の書籍ばかりを読む傾向がありましたがこの本のおかげでフィクション系の本も読めるようになりそうです。

三枝さんの別の書籍も読んでみようと思います。