ユダヤ人大富豪の教え

ユダヤ人大富豪の教え

ユダヤ人大富豪の教え

いわゆる自己啓発本の一つですがどうやら実話に基づいたもののようです。あらすじは、アメリカを講演旅行している日本人学生がユダヤ人の大富豪に認められ、彼から「人生の成功の法則」を学ぶというストーリーです。中身が薄いのでスラスラと読み進めることができ、1日で読み終わってしまいました。


内容についてはここに書くよりも実際に読んでもらった方が臨場感が出ると思うので敢えて深くは書きませんが、

・人生においては自分の好きなことをやる
・人脈を大切にして有効に使う
・お金に好かれる習慣を身に付ける
・何をやるにも成功するイメージを持つ
・自分の決断に責任を持ち、常にそれを受け入れる


など、言ってみればありきたりなものばかりで、人によっては「またこれか」とい印象する受けるかも知れません。そんな中で唯一新しかったのは、「お金持ちになる意味」について書かれていたことです。金持ちになりたいという願望は誰しもが持ちますが、その理由についてはあまり深く考えない人が多いでしょう。同書には、「お金持ちになりたい理由を明確にすることが重要」と書かれており、『幸せなお金持ち』になることを強く推奨しています(『幸せなお金持ち』の定義についても書かれています)。同一のコンセプトについて書かれた『金持ち父さん、貧乏父さん』と大きく異なる点はここでしょうか。


ユダヤ人大富豪から教えを貰った筆者は、実際に会社の経営者や講演者として成功しており、その事実が納得感を出しているところも特徴的です。「言うは易く行なうは難し」ですからね。。これまで自己啓発本(≒成功の秘訣のHowto本)を何冊か読みましたが、その中でも納得感の高い1冊でした。個人的には『仕事は楽しいかね?』に匹敵する印象深さでした。