さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

有名な書籍であり、古本屋でたまたま見つけたので衝動買いしました。筆者は「まずルールを破れ」の筆者でギャラップ社に所属するマーキス・バッキンガムさんです。ギャラップ社は世界的なコンサルタント会社(及び調査会社)であり、あのリッツ・カールトンのコンサルを成功させたことでも知られているそうです。

本書の内容はというと、「才能」の正体を突き止めるために200万人以上のエグゼクティブやマネージャクラスの企業人を調査して、その結果判明した様々なことをまとめています。本書の内容を要約すると以下の2つになります。

  1. 人間の才能は34種に分けられる。1人の人間は生まれながらにその34種の才能の内5つ程度を保有している。
  2. その才能を知識と技術で強化することで強みに変えるのが、優れたビジネスマンや企業を作る最も最短の方法である。

人が持つ才能の特定はギャラップ社が開発した「ストレングス・ファインダー」というツール(質問表)にて行います。ストレングス・ファインダーの専用WEBサイトがあり書籍の背表紙に記載されているアクセスコードを使って実際に試すことが出来ます。*1

同書には34の才能の特徴やその才能を持つ人の生かし方などが詳細に説明されており、それを使った組織構築や人事制度の整備の方法までも言及されています。1つ1つの説明をじっくり読んでみましたが、身近な人のパーソナリティーとクロスするところがあり非常に興味深かったです。


簡単に言うと「人は1人1人違うからそれぞれその強みを生かしてあげなさいよ」ということが理論的に書かれているだけです。しかしその内容は200万人の調査に基づいており非常に納得のいく説明が展開されています。個人的には、ストレングス・ファインダーを使って組織構築を行うのであればとことん使用すべきで、中途半端に導入するのであれば参考程度にするぐらいが良いのかと思いました。


いろいろ書きましたが意外と視点が斬新なので読んで損はない本です。この書籍の前身である「まずルールを破れ」も読みたくなりました。

*1:私は古本だったので、既にアクセスコードが使用されており、試すことが出来ませんでした・・