技術を「魅せる化」するテクノロジーブランディング

技術を「魅せる化」するテクノロジーブランディング

技術を「魅せる化」するテクノロジーブランディング

技術ブランディングの重要性について改めて書かれた本です。筆者はビジネス書を多く手掛けられている方ですが、監修が「テクノロジーブランディング協会」という徹底ぶり。「そんなのあるんだ?!」と思わず叫んでしまいます。でもググってみたらWEBサイト見当たらず、、「まず最初に自分達をブランディングしろよ」と言いたくなってしまいます。つまりブランディングは言うのとやるのは大違いって事ですね。


内容はというと意外と良かったです。
1.テクノロジーブランディングの重要性のおさらい
2.テクノロジーブランディングが成功した事例紹介
3.テクノロジーブランドを構築するには


の3部から成っていますが、1,3は他のブランド構築本と比較するとお粗末な内容でしたが2は非常にためになりました。シャープの「プラズマクラスター」やホンダの「ロータリーエンジン」をはじめ、研磨集団「磨き屋シンジケート」やホコリ除去技術を持つ「TRINC」などマニアックな事例までを紹介してあり、どれもがためになる内容ばかりでした。ブランド本というと内容がB2Cに偏りがちなのですが、この本は徹底してB2Bのテクノロジーブランブランディング事例ばかりで、私が所属する会社にとってはダイレクトで参考になるものが多数あり非常に満足しました。


フレーズで気になったのは、「テクノロジーブランディングの成功はそれが顧客に受け入れられていく過程を如何に考えれるかに掛かっている」というものでした。技術は得てしてわかりにくく、理解する側に大きな前提知識を強いるものですが、それを超越して一般の人に、

・一瞬で感動を与える
・地道に普及活動を継続する

のどちらかでないと構築できない、と強調していました。確かに納得です。


私の所属する会社は非常に良い技術を持っているので、この書籍を参考にしてB2Bブランディングに力を入れて行きたいと決意させた1冊でした。