サマンサタバサ 世界ブランドをつくる

サマンサタバサ 世界ブランドをつくる

サマンサタバサ 世界ブランドをつくる

ブランディングに興味が湧いたので、日本発のブランドを世界的に展開しようとしているサマンサタバサの代表取締役が書いた書籍を読んでみました。読む前はブランドを構築していく過程を伝記的にまとめたものかと期待していましたが違いました。どちらかというと、「成功した社長さんの考え方をなんとなくまとめた本」に属する書籍で、正直あまり参考になりませんでした。例えるなら、(この手の書籍にはよくありますが)章末に「xxせよ!」とか書いてある格言集に近いでしょうか。私としてはブランドを展開していくための考え方や手法論などについてもっと踏み込んで知りたかったのですが、そのようなことにはあまり触れられていませんでした。ただ、サマンサタバサブランドの根本的な考え方が書いてあるのは事実で、筆者曰くブランドとは以下を満たさなければならないとのことです。
・良い人
・良いもの
・良い場所
・良い宣伝

どれも(一般的に言われる)基本原則であり「サマンサタバサはこれを大事にしてきたので今がある」という筆者の持論は納得のいくものでした。中でも「良いもの」の解説で、「良いもの=良いたたずまいを持つもの」という一言は非常に勉強になりました。そういう風には考えたことがなかったですね。

完読後、不満は残るものの大事な考え方を得られたという意味では勉強になった1冊でした。