ロングテール(アップデート版)

ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)

ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)

ロングテールという言葉を作り出した、クリス・アンダーソンによって書かれたロングテール解説書の本家とも言える書籍です。本書席は過去に書かれた本のアップデート版で新たにマーケティングの観点からロングテールについて説明した章が追加されています。ロングテールの定義やそれが発見されるまでの過程、更にはロングテールによってビジネスや社会がどのように変化していくかにまで言及しています。ページ数が多くかなり時間が掛かりましたが読みました。間違いなく良書で、読み終わった後は2009年私を進化させた書籍のNo.1(現時点)に輝きました。

ロングテールというと、「2:8の法則でしょ?」という人がいますがそれはロングテールの表層にしか過ぎません。重要なのは「ロングテールによってもたらされるものは何か?」ということなのです。それを理解しない人にはロングテールは2:8の法則にしか過ぎませんが、この本を読んでその先を理解した人にはロングテールの持つ本当のポテンシャルに下を巻くことでしょう。仕事柄大量のデジタルアイテムを扱うことが多いので、この書籍で展開されている理論は非常にタイムリーにマッチしました。この書籍に習って自分でもロングテールの効果を試してみたいと思います。