クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

「ザ・ゴール」で有名なゴールドラット博士が書いた本。博士の確立した理論であるTOCをプロジェクトマネジメントに応用し、同理論の有効性を物語形式で展開している。米国のあるビジネススクールにプロジェクトマネジメントを学びに来たビジネスマン達が失敗をしながらもクリティカルチェーンの有効性に目覚めていくというストーリーになっています。私個人としてはストーリー形式の書籍で学習をするのは嫌いなのですが、同書籍はにも関わらずそこそこ楽しむことができました。
実際クリティカルチェーン法はプロジェクトの進捗を管理する1つの方法として確立されておりPMBOKにも取り上げられています。ただしクリティカルチェーンの基本的な構想が「サボっている人間を如何に切羽詰らせて働かせることができるか」という考え方に基づいているため日本人にはあまり合わないと思います。なので同書籍を読んだからといって、「凄く勉強になった!」という感想は抱けませんでした。ストーリーとしては面白いので小説代わりに読むのも良いかと思います。