凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク

凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク

凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク

本の帯に「この本だけはライバルに読ませたくなかった・・」とありますが、そう書いてあるだけの内容はある書籍でした。口語調で書かれているセールスの書籍で、そこいらにあるセールスHowto本と同じかと思いましたが、読んでみると非常に異質な感じがしました。同書籍ではまず世の中にあるセールスHowto本と自分が書いた本との違いを明確にすることで物語の導入を作っていますが、この分析が非常に的確で納得感のあるため導入から非常に惹きつけられました。と言うのも、「世の中にあるセールス本は全てセールスが上手い、言い換えると自分を作ることが上手い人が自分なりに成功した方法を書いているが、そもそも自分を作ることが不得手な人が無理なくセールス上手になるにはどうすればいいのか?」と語りかけていたからです。そして同書籍にはそのための具体的な方法も語られています。

この本のコンセプトは、「そもそもお客さんは自分があ何を買いたいのかを知らない」というもので、セールスの基本はそれを明らかにして、お客様が本当に必要なものだけを自然に提供することだとしています。そしてそれを実行するには雄弁なトークも、ご機嫌を取る態度も必要ではなく、単に「本当の意味での顧客の立場に立った語りかけをするだけでよい」と主張しています。これには私も非常に納得感がありました。
またこの本はあくまで「セールスの本」とされており、「マーケティングに関しては領域外なので他の専門書籍をあたって欲しい」とも言っています。この辺りの潔さも好感が持てた点の1つです。(これもセールスの1テクニックなのでしょうか)

セールスに携わる人は読んでおいて損はない書籍だと思いました。