容疑者ケインズ (ピンポイント選書)

容疑者ケインズ (ピンポイント選書)

容疑者ケインズ (ピンポイント選書)

ケインズ経済学の考え方を元に不況やバブル、人間の経済行動の不確実さについて書かれた本。著者も数学出身の経済学者であり「ケインズ経済学に魅了された一人」と著書の中で語っている。
私自身はケインズについてほとんど知らず、「なんだか有名な昔の経済学者」という程度の知識だったが、この本を読んでケインズの偉大さと鬼才さの一端を理解できたような気がしました(私は天才より鬼才が好きなのです)。特に「ケインズの不況論」のくだりは秀逸で、今まで私には無かった観点から人間の経済行動と不況・バブルの相関性が展開されており、非常に興味深い内容に仕上がっていると思います。内容的には若干難易度は高いものの経済に興味のある人は読んで損は無い本だと思いました。

もう一回読みたい。