どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座

経営近サルタントの方が書かれた本で「成功する会社の社長はかくあるべき」という観点で経営を生業とする社長が心掛けるべきことを中心に書かれています。実はこの本、景気が良かった時代の2006年に書かれた、「なぜ、オンリーワンを目指してはいけないのか?」を大幅に加筆修正したものらしいのですが、筆者の方曰く「この不況下でも私の主張の本質は変化していません」ということらしく、「経営の本質は外部環境に大きく左右されることはないと実感しております」と結論づけておられます。(前書きのその部分が気になって『読んでみよう』という気になりました)

読んでみた感想を一言で言うと、"温故知新" を強く感じました。古くから言われている「お客様第一主義」を信念とし、その経営形態や戦略は現代にマッチさせた主張が論じられており、「10年後も読み続けられるであろう書籍」の匂いを感じさせます。筆者の方は存じ上げませんでしたが、経営コンサルタントとして多くの会社の社長様と接点を持たれてきた経験からにじみ出る説得力を感じました。

ちょうど経営に興味が湧き始めたタイミングとあいまって私の中で、何度も読み返したく本リスト入りを果たしました。若い経営者の方や、経営に興味がある方にはお勧めの本です。もしかしたら「そんなの当たり前じゃん」と強く感じる本かも知れません。しかし私にとってはその当たり前感覚を凄く大事にしたいと感じ一冊でした。